セミナーや体験プログラムに誘導し成約を取りたい方へ
わかりやすくがモットー
セミナーなどの資料をよく目にしますが、スライドに画像や文字がびっしり詰まっているケースが多いです。多くのことを伝えたいという気持ちは理解できます。
しかし、スライドが情報で埋め尽くされていると、見る人は考えるのを避けたくなり、見た瞬間に思考停止してしまいます。そうなると、どれだけ説明しても話を聞いてもらえなくなります。
シンプルでわかりやすく伝えることを最優先に考え、資料作りを進めていきます。
文字数は多く書かない
伝えたいことは口頭で説明するため、スライドには多くの情報を詰め込まないようにしてください。
資料は『相手に印象を残し、記憶に残るキーワード』を意識して作成し、見た瞬間に伝わるように簡潔にまとめてください。
文字数は40文字以内、大きな文字で瞬時に理解できるように心がけましょう。
紙芝居プレゼンを心がける
紙芝居のように、ゆっくり丁寧な解説を心がけてください。というのも、早口やもごもごとした語り口では、相手に伝わりにくくなります。
焦らずに、ゆっくりと話すことで、確実に理解してもらえるよう意識しましょう。
セミナーやプレゼンテーション9個の極意
プレゼンテーションとは情報を提示し理解・納得を得る行為
情報を開示し、相手に伝える際には、まず相手に何を理解してもらい、どのように納得してもらうかを考えることが重要です。以下の手順を踏むことで、効果的な資料作成とプレゼンテーションが可能になります。
簡単に言えば、逆算計算で考えます。納得→理解→情報の順番で作成していきます。
納得の明確化
最初に、相手に何を納得してもらいたいのか、またはどのような行動(購入や目的の達成など)に導きたいのかを明確にしましょう。これがプレゼン全体の軸となります。
理解させるための情報選定
次に、相手に納得してもらうために、どの情報を理解してもらう必要があるかを考えます。その理解を促すために、どのような情報を提示するかを選びます。この段階で情報を厳選することが重要です。
情報のピックアップ
最後に、相手に理解してもらうために必要な情報を具体的にピックアップします。伝えたいことを優先するのではなく、相手が理解しやすい形で情報を整理し、提示することが大切です。
これらのステップを踏むことで、相手にとってわかりやすく、納得のいく資料やプレゼンテーションを作成することができます。
セミナーで時間が限られている状態で心がける7つのポイント
プレゼンテーションで短時間に効果的にメッセージを伝えるためのポイントをいくつかご紹介します。特にセミナーなどで時間が限られている場合に有効です。
1. 明確な目的を設定する
プレゼンテーションの冒頭で、聞き手に伝えたい主要メッセージを1つか2つに絞ります。目的が明確であるほど、話がぶれず、短時間でも効果的に伝わります。
2. シンプルな構成にする
プレゼンの構成は「導入→主題→結論」のようにシンプルでわかりやすいものにします。3つのポイントに絞る「スリーポイントルール」も効果的です。スリーポイントに関してはこの後解説しています
3. ビジュアルを効果的に活用する
スライドには情報を詰め込みすぎず、シンプルなグラフや図を使って視覚的に伝えます。キーワードや短いフレーズを使い、詳細は口頭で補足しましょう。
4. 時間配分を計画する
各パートにかける時間を事前に決め、無駄話をしないよう意識します。5分、10分など短いプレゼンでも、各部分にかける時間をしっかりコントロールしましょう。
5. ストーリーテリングを使う
複雑な内容でも、具体的な事例や物語を通じてシンプルに伝えることができます。リスナーの注意を引き、メッセージがより効果的に浸透します。
6. リハーサルを繰り返す
短時間のプレゼンほど、事前のリハーサルが重要です。何度も練習して、時間内に話せるようにし、ポイントを的確に伝える練習をしましょう。
7. 質問を意識して簡潔にまとめる
プレゼンの最後に、「次のステップ」や「考えるべき問いかけ」を提示し、聞き手に明確なアクションや理解のポイントを示すと効果的です。
これらのポイントを活用することで、ダラダラと話すことなく、簡潔でインパクトのあるプレゼンテーションができます。
スリーポイントルール
スリーポイントルールとは、プレゼンテーションやスピーチで、3つの主要なポイントに絞って話を構成する方法です。これは、聞き手にとって理解しやすく、メッセージを効果的に伝えるためのシンプルで強力なテクニックです。
記憶に残りやすい
人は一般的に、3つの情報を一度に処理・記憶しやすいという心理的傾向があります。これを超えると、情報が複雑になり、理解が難しくなります。
シンプルで説得力がある
少数のポイントに焦点を絞ることで、聞き手に伝えたいメッセージが鮮明になります。たくさんの情報を詰め込むよりも、要点を強調することができます。
流れを作りやすい
3つのポイントを中心に話を展開することで、プレゼンの構成が明確になります。
「導入→ポイント1→ポイント2→ポイント3→結論」のような流れが自然に作れます。
スリーポイントルールの使い方:
導入: プレゼンの最初で、3つの主要ポイントを簡潔に紹介し、聞き手に全体像を示します。
ポイント1~3: 各ポイントに対して具体的な説明や例を使って深掘りします。それぞれのポイントに明確な目的を持たせましょう。
結論: 最後に、3つのポイントをまとめ、結論を述べます。これによって全体の流れが統一され、聞き手にとっても理解しやすくなります。
例として、製品紹介のプレゼンをする場合、次のように構成します。
- 製品の特徴
- 市場における競争力
- 顧客にとってのメリット
この方法を使うことで、情報を整理して短くわかりやすいプレゼンが可能になります。
キーメッセージは中央より上
相手に強い印象を与え、覚えてもらえるメッセージは、必ずページの中央より上に配置しましょう。
人は画面をパッと見たとき、下ではなく上から目に入ります。携帯でスクロールしているときでも、下から見る人はほとんどおらず、ほぼ必ず上から見始めます。この特性を活かして、重要なポイントは必ず上に配置しましょう。
タイトルやキャッチコピーなどは13~17文字まで
視認性と集中力
人は短時間で情報を処理するため、視覚的にパッと目に入る短い文字数が適しています。13~17文字程度だと、一度に読みやすく、目で追いやすい長さになります。
記憶に残りやすい
短すぎると意味が伝わりにくく、長すぎると内容が多くて覚えにくいです。13~17文字は、情報量としても程よいバランスで、要点を簡潔に伝えつつ記憶にも残りやすい範囲です。
スマホやデジタル画面での表示
スマホやPCの画面で表示される場合、一度に表示される文字数は限られます。13~17文字は、スマホの小さい画面でも一行で表示され、読みやすく、視覚的にもバランスが良いとされています。
この範囲内に収めることで、読者に素早く興味を持たせ、印象に残る効果が期待できます。
シグナル効果
シグナル効果は、特定の色が視覚的に強い印象を与え、重要なメッセージや注意を引くために使われる心理的効果です。その中でも、特に赤と青がよく使われますが、それぞれに異なる効果があります。
赤色は、注意を引き、緊張感や緊急性を感じさせる色です。強調したい内容や、目立たせたいメッセージがあるときに非常に効果的です。例えば、セールや警告、重要なお知らせなどでは、赤色を使うことで「ここを見てほしい」と強く訴えることができます。赤は感情に直接働きかける力が強いため、行動を促す際にも有効です。
一方で、青色は冷静さや信頼、安心感を与える色です。冷静に物事を判断させたい場合や、信頼を強調したい場合に使われます。例えば、企業のロゴや重要な説明部分に使うことで、落ち着いた印象を与え、信頼感を築く効果があります。
したがって、シグナル効果を最大限に活用するには、状況に応じて適切な色を選ぶことが重要です。強調したいメッセージには赤色、信頼や冷静さを強調したい部分には青色を使い分けることで、より効果的に視覚的に訴えることができます。
こちらは、女性を赤、男性を青で塗り分けたシンプルなトイレのデザインです。それぞれの色の持つシグナル効果が視覚的に伝わるデザインです。
業務フローや流れはグラデーション
業務フローや流れを視覚的に表現する際、グラデーションを使うと視覚的にスムーズな動きや段階を表現するのに役立ちます。特に青系のグラデーションは、ビジネスやプロフェッショナルな場面でよく使われ、落ち着きや信頼感を与える効果があります。
グラデーションの使用理由
グラデーションは、業務フローやプロセスの「段階的な変化」や「進行」を視覚的にわかりやすく表現できます。異なる段階を一色で表現するのではなく、色が徐々に変化することで、次のステップへの流れや変化が自然に伝わります。
青色の効果
青色は冷静さ、信頼性、そして安定感を表す色で、特に業務フローや最適化、効率化を示すときに適しています。青のグラデーションを使うことで、視覚的に流れを強調しつつ、プロフェッショナルで落ち着いた印象を与えることができます。
流れを表現する際に一色にする理由:
流れを表すときは、一色で統一することで視覚的な一貫性を保ち、流れや連続性が途切れることなくスムーズに伝わります。複数の色を使うと、視覚的に複雑になり、流れが途切れる印象を与えることがありますが、一色(特に青)でまとめることで、統一感と流れの連続性が維持されます。
最適化に青を使う理由:
最適化や効率化は、冷静で安定した判断や計画が求められるプロセスです。青は、信頼感や安心感を与え、合理的な選択や改善を表現するのに適しているため、最適化を表現する際に使われる色として最適です。
要するに、業務フローやプロセスを視覚的に表現する際、青のグラデーションは、流れや変化をスムーズに見せつつ、信頼感とプロフェッショナリズムを強調するための有効なツールです。
参考図
こちらは、青の異なるシェードを使ったシンプルなフロー図です。流れが直線的に表現され、軽い青から濃い青へのスムーズなグラデーションが見られます。このデザインは、プロフェッショナルで信頼感を与えるものになっています。
原則1スライド3色まで
原則として、1スライドに使う色は3色までに制限します。なぜなら、色が多すぎると視覚的にごちゃごちゃしてしまい、目が疲れやすくなるからです。色が多いと、情報が散漫になり、どこに注目すればよいのか分かりにくくなります。
限られた色数を使うことで、視覚的に統一感を持たせ、見る人にとって負担の少ない、理解しやすいスライドを作成できます。では、ちかちかする理由を解説します。
色のコントラストが強すぎる
あまりに多くの色や、派手な色の組み合わせがあると、目はその違いを処理しようとするために疲れやすくなります。特に、鮮やかな色や反対色が一緒に使われると、目が緊張状態に陥りやすく、見続けるのが不快になります。
情報の過多
色が多いと、どこに視点を置けば良いかが不明瞭になり、目が無意識に様々な部分を行き来するため、焦点を合わせづらくなります。この視点の迷いが「ちかちか」の原因の一つです。
視覚的ノイズ
色が多いと、スライド全体が雑然とした印象になり、情報が視覚的にノイズのように感じられます。これもまた、目に負担をかけてしまう要因です。
したがって、色を制限することで視覚の負担を軽減し、目が疲れにくく、集中しやすいスライドを作ることができます。
画像は左:文字は右
スライドを作成する際、画像は左側、文字は右側に配置するのが効果的です。これは、左脳と右脳がそれぞれ逆の視点で情報を処理しているからです。
- 左脳は言語や論理的な思考、計算、分析、表現などを担当しています。つまり、文字や言葉による情報を効果的に処理します。
- 右脳はイメージや直感、ひらめき、創造性など、視覚的で感覚的な情報を主に扱います。
このため、視覚的な要素(画像やグラフ)は右脳で処理しやすい左側に、言語的な情報(文字や文章)は左脳で処理しやすい右側に配置することで、自然に理解しやすくなります。この配置はAmazonのような大手企業でも採用されており、効率的に情報を伝える手法として広く認知されています。
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